杉多の想い
杉多製簾株式会社(すぎたせいれんかぶしきがいしゃ)は天保10年(1839年)以前から180年以上続く簾(すだれ)の製造会社です。
良質な真竹の産地として恵まれた金剛山と葛城山の麓に会社を構え、伝統的工芸品である「大阪金剛簾」の伝統を守るべく、昔ながらの手法を守り続けています。
万葉のはるか昔から受け継がれる日本の和の文化のひとつである富田林、新堂村で始まった「簾(すだれ)」や「竹かご」にこれからも杉多の簾への想いを込め続けます。
大阪金剛簾
1996年、伝統的工芸品として国(経済産業大臣)により認定された『大阪金剛簾』。
絹糸や綿糸の縦糸と真竹で作られたヒゴを節柄にあわせて編みます。
それに錦を切って縁を縫い付けていくと大阪金剛簾が出来上がります。
この大阪金剛簾を作る伝統的技術や技法は現在も継承されています。
大阪金剛簾の作成工程
いろいろな工程の中で手割から機械編みの場合の工程を紹介します。
1.竹の切断
4年から5年育った良質な真竹を切り取ります。
2.節とり
簾になった時に模様となるのがこの節の部分です。
模様の出来上がりをイメージし、盛り上がった節を滑らかになるように削りとっていきます。
3.表皮とり
表皮(上皮)を皮剥ぎ包丁で削りとります。
4.印入れ
竹を順番に編んでいくために竹に印を付けます。
5.荒割り
竹割刀を用いて丸竹を半分また半分と幅3cm程度に割っていきます。
6.小割
竹割刀を用いて1.5cm 幅に割ります。
7.へぎ 皮身分け
小割した竹を竹割刀で皮側と身側に二分し、皮側の厚さを1.5mmに揃えます。
8.ひご作り
商品にもよりますが、1~2mm程度のひごを作ります。
9.編み上げ
印入れのマークの順番に一本ずつ、手で編み機に挿入し、編み上げます。
10.つめ切り
編み上げた状態の簾は節を山型に揃えて編むことにより、簾の両端が凸凹になります。
これを爪切り鋏で両端を切断し整えます。
11.錦の裁断
緞子(織物生地)を簾の種類、用途、大きさに応じて寸法を合わせて裁断します。
12.縁折り
裁断された縁を使用する位置の寸法に合わせ、約5mm 折込み、更に二つ折りします。
13.縁付け
簾を天井から吊るして縫い合わせを行い、表裏二人で息を合わせて縫い付けます。
14.仕上げ
房と金具を釣り合うように取り付けます。
竹ひごは艶良く仕上がっているか、節目の山型が揃っているか、寸法の狂いが無いか等を丹念調べて完成です。
会社・博物館へのアクセス
近鉄河内長野線「富田林駅」より徒歩7分
駐車場3台あり
Googleマップをご利用の場合は「杉多製簾」で検索ください。
会社概要 - 杉多製簾株式会社
所 在 地 : 〒584-0024 大阪府富田林市若松町5丁目1番5号
創 業 : 天保10年(1839年)
会社設立 : 昭和60年11月11日
代表取締役社長 : 杉多 公一
TEL : 0721-25-1111(代)
FAX : 0721-25-3355/0721-25-1157
製造品目 : すだれ全般
営業時間 : AM 8:00~PM 17:00(土・日・祝祭日は休み)
お問い合わせ
杉多製簾株式会社
〒584-0024 大阪府富田林市若松町5丁目1番5号
TEL:0721-25-1111
FAX:0721-25-3355/0721-25-1157
E-mail: sudare@sugitaseiren.co.jp